夫が女を家に連れ込んでいた
それは事実でその証拠はたくさんあった。
しかし確実な不貞行為を証明するものがなかった。
夫に平気で嘘をつかれ、誰かが家に来ていたことがわかった私の頭の中は、
不倫のことでいっぱいだった。
でも‥もしかしたら‥まだシロの可能性も‥
この時の様子をモニタリングでもしていたら『クロ中のクロじゃん!』
と突っ込みたくなるが、私はまだこの事実から逃げようとしていた。
その日の夜、いつも通り寝床についた。
もちろん寝れるわけがない。
証拠集めの続きをすることを決めた
夫が寝る前、ベッドの近くにあったあのティッシュを、私にバレないように
隠すようにゴミ箱に捨てた。
それを私は見逃さず、ゴミ箱から取り出した。
女が使ったであろう歯ブラシも、女の髪の毛も、全部いずれかの証拠になる
かもしれないとジップロックにしまった。
夫は一度寝たらなかなか起きない人だった。
証拠集めにはもってこいだ。
まず最初に思いついたのはやはり携帯電話。
しかし壁側に寝ている夫、そして携帯も壁側にいつも置いてあったので携帯を見るのはかなり難しかった。
その代わり、夫のタブレットは私たち夫婦の間にいつも置いてありフリー状態だった。
私はタブレットを部屋から持ち出し、違う部屋でLINEを見た。
すぐにこいつだ、と直感でわかった女がいた。
そこにあったやり取りに絶句した。
女「泊めてくれてありがとうー。2日間一緒にいれて嬉しかったよ。そういえばヘルメットどうやって処理したの?」
夫「こちらこそ!朝散歩行けなかったのは残念だったね。犬のうんち袋に入れて捨てたよ!」
女「さすがじゃん。笑」
私はゴミ箱を漁った。
出てきた‥。
使用済みのアレ。
嗚咽混じりに泣いた。
これまでに感じたことのない感情
悲しみ、怒り、憎しみ‥憎悪感。
一気に奈落の底に突き落とされた。
私の中のなにかが崩れていくのがわかった。
そして絶望とともに泣いた。
あぁ。この人は不倫している。
完全にクロ。真っ黒。
そして私たちふたりの家に不倫女を泊めるという、ゲスっぷり。
ふたりの家に連れ込むなんてクズすぎる。
ふたりの寝室で行為をするなんて残酷すぎる。
どうしてこんなに酷いことができるのか。
信頼していた夫の裏切り。
絶対的な味方だと信じてやまなかった家族からの大きな裏切り。
ここから私の長く辛い闘いが始まった。
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